投資家必読!仮想通貨最新動向。中国で規制、一方韓国がついに動き出した! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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投資家必読!仮想通貨最新動向。中国で規制、一方韓国がついに動き出した!

仮想通貨で知る、ブロックチェーン入門⑥

アメリカもICOへは前向き。
規制進みマーケットが健全化されるか

 アメリカでは、米国証券取引委員会(SEC)からICOに対して警告が発せられていましたが、現在は、ICOを規制の枠組みに組み込む動きが出ています。また、有価証券に該当しないICOについては、支援を行う姿勢も見せているので、概ねICO自体についてネガティブなスタンスではないと考えられます。

 また、先日ICOが行われ約2億ドルを調達したFilecoinは、SECの規制に準拠したICOとしても注目を浴びました。
 このようにICO自体も規制準拠の流れとなっており、マーケットが健全化された上で、より多くの投資家にとって利益あるものとなり、マーケットが活性化する展望が見えます。

韓国大手企業が、世界最大規模の取引所のリリースへ

 ここ最近で注目を浴びたのは、韓国です。韓国でも仮想通貨取引が盛んという話は、よく聞かれてていましたが、ついに大手企業が参入してきています。

 メッセンジャーアプリ「カカオトーク」の運営会社であるカカオの関連会社は、仮想通貨取引所Bittrexとパートナーシップを結び、110種類以上の仮想通貨の取引が可能な取引所の開設を行うことを発表しています。

 韓国最大手のオンラインゲーム会社ネクソンの親会社で投資事業を行うエヌエックスシー・コーポレーションが、韓国の仮想通貨取引所Korbitを91億円で買収しました。

 ビットコイン以外の仮想通貨であるアルトコインやICOを通じて販売されるトークンの需要も高まっている中で、数多くの仮想通貨が取引できる取引所の需要は高いと言えるでしょう。

 また、中国での規制の波を受けて、中国系の取引所の利用者が海外取引所に流れることも予想されます。

 今後は、各国の政府および民間企業の動きが、どのようにマーケットに影響を与えていくか、注目です。

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森川 夢佑斗

もりかわ むうと

京都大学在学中にAltaApps株式会社を創業し、仮想通貨のウォレットアプリ開発やブロックチェーンに係るコンサルティングを行う。現在は、株式会社Gincoの代表取締役として、仮想通貨時代の新たな銀行の構築を目指す。著書に『ブロックチェーン入門』(ベスト新書)、『一冊でまるわかり暗号通貨2016~2017』(幻冬舎)など。


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